■発生日時
2018年9月18日(iOS12のリリース日) 〜 2018年9月21日 23:08
■事象
閲覧人数表示テンプレートにおいて、最新のSafariで閲覧した人数が正しくない、という不具合が発生しました。
■原因
iOS12のリリースと同時に行われた、Safari 12のアップデートに伴い、ITP(Intelligent Tracking Prevention)機能が強化されました。
これにより、ITPの設定が有効化された端末で、追跡的なサイトと判定されたサイトへのクロスドメイン通信の際に、HTTPリクエストヘッダ内からリスクエスト元URLのパスが削除されるように仕様が変更されました。
KARTEでは、イベントデータ受信時のHTTPリクエストそのものを "req" イベントとして計測しており、このイベントは主にHTTPリクエストヘッダからの情報で生成されます。この中には接続元IPアドレスや、リスクエスト元URLパスなどが含まれています。
閲覧人数表示のテンプレートでは、"req" イベント内のURLパス情報を利用しており、この情報が正しく端末側から送信されないことによって、本事象が発生しました。
■対応
イベントデータ受信時の接続情報ではなく、イベント内に含まれる閲覧ページの情報を用いて、"req" イベント内の該当情報を補完する処理を行いました。
■今後の対策
本事象は、iOSのアップデートに伴うブラウザ仕様の変更によるものです。当社においてもこのアップデートに関しては事前に把握およびチェックは行っておりましたが、この"req"イベントに対する影響は事前に十分な確認ができていませんでした。この状況を踏まえて、以下のような対策を実施します。
・KARTEの稼働に影響を与えうる周辺環境(OS、ブラウザ等)のアップデート情報に関する情報収集体制の強化
・ブラウザ等の仕様変更によって影響を受けうる情報を用いた処理の最小化
この度はご迷惑をおかけして、まことに申し訳ございませんでした。
KARTEではこれからも機能追加・機能改善に積極的に取り組んで参ります。